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新世界 第一回公演

「 ひ か り 」

そこには山があり、川があり、人間が住み、鬼がいた。

人間は鬼から逃れ住処を探した、そしてまた、鬼も人間から逃れ住処を探した。

憎しみの中、その出会いは起こってしまった。

彼らを待ち受けているのは

人間も鬼もひたむきに「ひかり」を求めた。

「ひかり」とは...。

新世界 第二回公演

「 ほ  ぞ ら 」

4匹の子犬たちが大きな樹の下に捨てられた。

そこは思い出の場所でもあり、別れの場所でもあった。

野良犬たちと飼い犬たちの生き様がぶつかり、

その渦に翻弄される4匹の捨て犬たち。

変わっていくものと、変わらずにそこにあるもの、

それぞれの生き方が変わっても、常に変わらずに彼らを見つめるものがあった。

新世界 第三回公演

「 か  り や 」

暗い暗い地下の炭鉱。

そこは現実とは切り離された空間、

そこに住まう人達は「苦しみ」「悲しみ」を感じることは無いという。

その正体は辛く悲しい記憶を奪う事にあった。

果たしてそれで人は幸せなのだろうか・・・。

新世界 第4回公演

 木  憶 」

「何故、僕に見せたのですか...。」

昔々あるところに一本の木がありました。

その木は『みぎより様』と呼ばれ、

周りの人たちから親しまれていました。

時折『みぎより様』は人間に不可解な夢を見させる、という言い伝えがあり

周りの人達から恐れられてもいました。

これは、神木の記憶なのか、それとも夢なのか。

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